2023-08-16から1日間の記事一覧
初草の 若葉の上を 見つるより 旅寝の袖《そで》も 露ぞ乾《かわ》かぬ 若紫の祖母の尼君に by 源氏 〜初草の若葉のような方を見てからというもの、恋しく思う気持ちで 旅寝の袖も涙の露に濡れて乾かないのです。 若紫 第5帖 源氏が、 「仏の導いてくださる…
光ありと 見し夕顔の うは露は 黄昏時《たそがれどき》の そら目なりけり 光る君へ by 夕顔の君 〜光輝いているように見えた夕顔の上の露は、 黄昏時(たそがれどき)の見間違いでした。 ぜひ、全文もご覧ください 光り輝くほど美しいと思えた夕顔の上露 (…
夕露に ひもとく花は 玉鉾《たまぼこ》の たよりに見えし 縁《えに》こそありけれ』 夕顔の君へ by 源氏 〜夕露という愛情でこうしてあなたは花ひらき 私がが覆いの紐を解く(覆面を外し顔をみせる)のは、 たまたま通りかかって お会いしたのが縁となったの…