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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

漢詩「猫を祭る」🙏〜愛しい存在との別れ🌿それは今も昔も変わることはない

北宗時代の政治家・詩人で 梅堯臣 ばいぎょうしんという方がいました。

なかなか科挙かきょに合格しなかったのもあり、

人生ブイブイというわけではなかったけれど素晴らしい漢詩を残されています🌸

猫を祭る🙏

お役人として長く不遇であったとしても、優しい心は永遠に残ります🍀

上リンクより引用💠


www.youtube.com

祭猫 梅堯臣

五白の猫🐱を有してより

鼠🐭は我が書📚を侵さず

今朝 五白死す

祭って飯🍚と魚🐟とを与う

之を中河(ちゅうか)に送って

爾🐱(なんじ)を呪するは爾を疎(おろそ)かにするにあらず

昔 汝🐱は一鼠🐭(いっそ)を噛み

銜(くわ)え鳴きて庭除(ていじょ)を巡れり

衆鼠🐭(しゅうそ)をして驚かしめんと欲し

意は将(まさ)に我が盧🏡(いおり)を清めんとするなり

一たび舟🚤に登ってより来(このかた)

舟中(しゅうちゅう) 屋(おく)を同じうして居る

糗糧(きゅうりょう) 甚だ薄しと雖も

漏窃(ろうせつ)の余を食らうことを免る

是実に爾🐱の勤むる有ればなり

勤むる有ること鶏猪(けいちょ)に勝る

世人は駆駕(くが)を重んじ

馬驢(ばろ)に如かずと謂う

已んぬるかな 復(ま)た論ずる莫からん

爾🐱の為に聊(いささ)か欷歔(ききょ)せん

 

猫を祭る 梅堯臣

猫🐱の「五白」を飼ってからというもの、

鼠🐭は私の書物📚をかじらなくなった。

今朝、その五白が死んだ。

その死体を祭って飯🍚と魚🐟を捧げた。

川中に放って水葬にした

五白🐱よ、これは穢れを払ったのであって、お前を粗末に

扱ったわけではないのだ。

昔お前🐱は一匹の鼠🐭を捕まえて、

それをくわえて鳴きながら庭を駆け回ったことがあったね。

あれは鼠たち🐭を威嚇して、

私の庵🏡に手出しをさせまいとしてくれたのだね。

ひとたび舟🚤に乗ってからは、

いつもお前と一緒だった。

乾飯はたいへん少なかったが、

鼠が小便をひっかけたりかじったのを

食べるハメにはならなかった。

それは実に、お前🐱が頑張ってくれたおかげだ。

お前の働きは鶏や猪にも勝る。

世の人は 車馬を重んじて馬や驢馬が最高だなどと言うが…、

いや、言っても仕方無い。これ以上言うのはよそう。

お前のために、少し泣かせてくれ。

 

少納言👩もう、涙腺決壊、号泣よ😭

梅堯臣ばいぎょうしん様は北宋の詩人🌱

平安時代中期、藤原道長が活躍したよりちょっと後くらいの方。

ネコ様🐱と幸せな時間を生きた。

そして1000年先の異国の人間を励ます🌸

結果として、数えきれない人がこの漢詩に涙しています。

愛おしいものへの愛情、昔も今も人の心は変わらない🍀

一日一日を大切に生きていかなきゃね🌸